11月の賃貸は今が狙い目か相場の動きとお得な探し方を解説
11月は、賃貸物件探しを始めるタイミングとして実はねらい目の時期です。
これから部屋探しをしようとしている方の中には、相場がどの程度なのか、また市場の動きがどれくらい活発なのかが気になっている人も多いのではないでしょうか。
年間を通じて見ると、2~3月の最繁忙期と比べて11月は動きが落ち着きやすく、競合もやや少なくなる傾向があります。
その一方で、転勤や更新、年度途中の転居などで一定の入退去も発生するため、相場の傾向や空室状況を正しく理解しておくことが重要です。
この記事では、11月の賃貸市場の特徴や賃貸相場の動き、そしてこの時期ならではのメリット・デメリットと部屋探しのコツを、順を追って分かりやすく解説していきます。
11月の賃貸市場の特徴と一年の中での位置づけ
賃貸市場は年間を通じて、動きの激しい繁忙期と落ち着く閑散期とに分かれます。
一般的に、進学や就職の動きが集中する1〜3月が最大の繁忙期で、物件数も成約数も大きく増える時期です。
一方で、4〜8月頃は移動が落ち着く閑散期にあたるとされ、家賃や初期費用の条件交渉がしやすい傾向があります。
その中で11月は、秋の異動シーズンが一段落し、年明けの本格的な繁忙期へ向かう過渡期として位置づけられています。
年間の流れの中で見ると、9〜10月は転勤や異動の影響で一時的に成約件数が増え、いわば「秋のミニ繁忙期」として動きが活発になります。
そのピークを越えた11月は、物件の入れ替わりは続くものの、1〜3月ほどの競争は起こりにくい月です。
成約データを用いた分析でも、1〜3月期の成約件数が7〜9月期よりおおよそ1.4倍多いとされており、年明けの繁忙期が突出していることが確認できます。
このため11月は、繁忙期と比べて相対的に落ち着いた環境で物件を検討しやすい時期といえます。
また11月は、企業の異動シーズンの余波に加えて、2年ごとの契約更新をきっかけにした退去や、年度途中での住み替えが一定数発生しやすい時期でもあります。
更新時期の2〜3か月前から新居探しを始めるケースが多いため、更新月を年末や年度末に設定している借主が11月頃に動き出すことが一因です。
さらに、年明けの繁忙期を避けて早めに引っ越しを済ませたい人が11〜12月に契約するケースも見られます。
こうした入退去の動きが重なることで、11月は成約競争は穏やかでありながら、新規募集が適度に出る月となり、家賃相場は大きく下がらないものの、条件交渉の余地が生まれやすい状況になりやすいと考えられます。
| 時期 | 市場の動き | 11月との違い |
|---|---|---|
| 1〜3月頃 | 一年で最大の繁忙期 | 物件数多いが競争激化 |
| 4〜8月頃 | 移動が少ない閑散期 | 家賃交渉しやすい時期 |
| 9〜10月頃 | 秋のミニ繁忙期 | 転勤影響で入れ替わり増 |
| 11月 | 繁忙期前の落ち着いた時期 | 競争穏やかで比較検討向き |
11月の賃貸相場は高い?安い?最新データから読み解く
総務省統計局の「小売物価統計調査」による民営家賃の全国平均を見ると、ここ数年は家賃水準が緩やかに上昇しながら高止まりしている傾向が見られます。
年度ごとの推移でも大きく下落する年は少なく、わずかな増減を繰り返しながら全体としては上向き基調が続いています。
主要都市圏のマンション賃料についても、日本不動産研究所や不動産データ会社の調査で、直近数年は前年を上回る水準が多く確認されています。
そのため、11月だけ家賃が特別に安くなるというよりも、上昇基調の流れの中で月別の小さな変動を見ていくイメージが近い状況です。
一方で、賃貸市場の景況感を四半期ごとに把握した調査では、10~12月期は総じて「横ばい」に近い回答が多く、急激な市況悪化はみられていません。
アットホームの景況感調査でも、直近の10~12月期は賃貸の業況判断指数がおおむね50前後を維持し、「良い」「悪い」が拮抗する落ち着いた局面とされています。
賃料の見通しについても「上昇」より「横ばい」と回答する事業者が一定数を占めており、10~12月期は相場が大きく動きにくい時期といえます。
このため、11月の家賃水準は、直前の秋口や年明けの繁忙期と比べても、大まかには現状維持に近い感覚で捉えられる場合が多いです。
さらに、東京カンテイなどの月別賃料推移を見ると、分譲マンション賃料は年間を通してわずかな上下を繰り返しつつも、急激な下落局面は多くありません。
特に築浅物件では上昇傾向が続いており、11月だからといって大幅な値下げが進む状況にはなりにくいことが分かります。
一方で、エリアや物件特性によっては、成約までの期間が長引いている住戸や、空室を早めに埋めたい貸主側の事情がある場合もあります。
そのような物件では、11月の比較的落ち着いた時期を狙うことで、家賃や初期費用について、個別事情に応じた条件調整の余地が生まれやすくなることも期待できます。
| 項目 | 11月の傾向 | 部屋探しへの影響 |
|---|---|---|
| 全国平均家賃 | 緩やかな上昇基調 | 大幅値下がりは期待薄 |
| 10~12月期の景況感 | 横ばいで落ち着いた市況 | 相場感を把握しやすい時期 |
| 物件ごとの賃料動き | エリアにより差が生じやすい | 個別交渉の余地が生まれやすい |
11月に部屋探しをするメリット・デメリット
11月は、賃貸市場全体としては繁忙期と閑散期の中間に位置し、成約件数が春先の最繁忙期より少ない月とされています。
不動産会社への調査でも、賃貸の繁忙期は1~3月が中心で、11月は比較的落ち着いた時期に分類されています。
そのため、物件の動きが激しい時期に比べると、希望条件を整理しながら検討を進めやすい環境になりやすいです。
まずは、この「動きが落ち着く」という点が、11月に部屋探しをするうえでどのような利点になるのかを整理しておくことが大切です。
11月は、部屋探しをする人自体が最繁忙期と比べて少ないため、気になる物件の内見日程を調整しやすいことが挙げられます。
また、成約数が春先ほど伸びない時期は、条件交渉に応じるかどうかを検討してもらえる余地が生まれやすいとされ、賃料や入居時期、細かな条件について相談しやすくなります。
さらに、内見から申込までを急かされにくい傾向があるため、複数の候補を比較しながら、設備や周辺環境などを丁寧に確認しやすいこともメリットです。
このように、時間と心の余裕を持って検討できる点は、11月ならではの利点といえます。
一方で、11月は1~3月にかけての最繁忙期と比べると、新たに募集に出てくる物件数が少なめになる傾向が指摘されています。
繁忙期に向けて翌春入居予定の募集が徐々に増え始めるものの、すぐに入居可能な物件の選択肢は、春先ほど豊富ではない場合があります。
また、最近は家賃水準が全体として高止まりしているとの調査結果もあり、閑散期であっても家賃が大きく下がりにくいことから、「とにかく大幅に安くなる時期」とは考えない方が現実的です。
選択肢の量と家賃水準の両面で、期待のし過ぎには注意が必要です。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 市場の動き | 成約数落ち着く時期 | 物件入れ替わり少なめ |
| 検討のしやすさ | 内見予約が取りやすい | 人気物件は選択肢減少 |
| 家賃水準 | 条件交渉の余地が生じやすい | 家賃全体は高止まり傾向 |
11月から翌年の繁忙期にかけては、年末以降にかけて問い合わせや内見が徐々に増え、年明けから3月に向けて一気に競争が激しくなるという調査結果が複数で示されています。
そのため、ゆとりを持って条件整理をしたうえで、年末までに候補を絞り、遅くとも年明け早い時期には申込や契約の判断ができるようスケジュールを組むと動きやすくなります。
また、入居希望時期が2~3月の場合でも、11月の段階から相場感や空室状況を把握しておくことで、条件交渉や物件選びを主導しやすくなります。
いつまでに契約するかを意識しながら、11月を「情報収集と比較検討を進める時期」と位置づけることが、賃貸探しを有利に進めるうえで役立ちます。
11月に賃貸相場と動きを味方にする部屋探しのポイント
11月の賃貸市場は、年間で見ると繁忙期と繁忙期のあいだに位置するため、全体の成約件数は穏やかな推移になりやすい傾向があります。
実際に、仲介業者の景況感調査でも、10〜12月期は賃貸の業況が「横ばい〜やや弱い」と感じられている結果が示されています。
また、分譲マンション賃料の月別推移を見ても、10〜12月の賃料水準は大きく上下せず、わずかな増減にとどまるケースが多くなっています。
こうした市場の落ち着きを踏まえて予定を立てることが、11月の部屋探しをスムーズに進めるうえで大切です。
まず、11月上旬には希望条件と予算の整理を行い、同時に情報収集や問い合わせを開始することがおすすめです。
家賃は全国平均で見ると近年上昇傾向が続いている一方で、秋口から冬にかけては急激な値上がりが生じにくいとの統計もあるため、家賃水準を確認しながら計画的に検討しやすい時期といえます。
中旬には実際の内見を集中的に行い、候補を数件に絞り込むことで、検討に必要な時間を確保しやすくなります。
そして下旬には申し込みから契約手続きまでを進める流れを想定しておくと、年末に近づいても慌てずに行動できます。
次に、11月の相場水準を踏まえながら予算と希望条件の優先順位を整理することが重要です。
公的統計や民間調査では、ここ数年、賃料は全体として緩やかな上昇傾向が続き、特に都市圏の共同住宅で上昇が目立つ一方、多くの地域では「横ばい」が半数以上を占める結果も公表されています。
また、分譲マンション賃料の月別データを見ると、11月は10月と比べてわずかな増減にとどまり、12月も含めて大きく下がりにくい推移となっていることが分かります。
そのため、相場が大きく下がることを待つよりも、予算に合う範囲で立地や広さ、設備などの優先度を整理し、条件交渉の余地があるかどうかを個別に見極める姿勢がポイントになります。
| 時期 | 主な行動 | 意識したい点 |
|---|---|---|
| 11月上旬 | 情報収集と条件整理 | 家賃相場と予算確認 |
| 11月中旬 | 内見と候補絞り込み | 比較検討と条件整理 |
| 11月下旬 | 申込と契約手続き | 入居時期と費用確認 |
さらに、11月は年末年始休業が視野に入る時期のため、問い合わせや相談のタイミングにも注意が必要です。
賃貸市場の景況感調査では、10〜12月期の動きがやや落ち着きつつも、空室の埋まり方には地域差があることが示されており、条件の良い物件は時期を問わず早めに申し込みが入る傾向があります。
そのため、気になる物件が見つかった場合には、契約開始日や入居可能日、年末年始の鍵渡しの可否などを早めに確認しておくことが大切です。
こうした点を押さえて行動することで、11月の相場と市場の動きを味方につけながら、無理のないスケジュールで部屋探しを進めやすくなります。
まとめ
11月の賃貸市場は、最繁忙期前で全体の動きが落ち着きつつも、転勤や更新などで入退去が適度に発生する時期です。
そのため、相場は急激に下がりにくい一方で、物件や条件次第では交渉の余地が生まれやすいタイミングでもあります。
ゆっくり比較検討したい人や、相場感を確認しながら納得して契約したい人には、11月の部屋探しは大きなチャンスです。
当社では、最新の賃料データと地域動向を踏まえて、お客様ごとの状況に合った探し方や交渉ポイントまで丁寧にお伝えしています。
11月にお部屋探しをお考えの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。